カモミールのハーブとしての効能・利用法|Chamomile German/Chamaemelum nobile

2019年5月21日

カモミール Chamomile German/Chamaemelum nobile

カモミールのハーブとしての特徴

カモミールはカモマイルカミツレとも呼ばれる。

▶カモミールーウィキペディア

何千年も前から薬草として使われ、ヨーロッパでは民間薬として利用されているハーブ。 リンゴに似た香りがする。その香りから古代ギリシャでは「地上のリンゴ」と呼ばれていた。

カモミールには多年草カモミール・ローマンと、一年草カモミール・ジャーマンがある。 花、香り、葉の形、茎の長さなど外観は少々異なるが、性質や用途はほぼ同じ。

一般的にカモミールの名前で親しまれている種類はジャーマン・カモミール

抗炎症作用、鎮静作用があり、皮膚のアレルギー症状に効果がある。

湿疹、吹き出物、ヘルペス、創傷、ドライスキン、ストレスによる肌の諸症状に効く

軟膏は、傷、かゆみを伴う湿疹、虫刺され、刺激症状に。

精油を使ったローション、クリームは、湿疹に。

カモミールのDATE

 
  カモミール 
科名 キク科
属名 シカギク属(German)、アンテミス属(Roman) 
学名 Matricaria recutita(German)、Anthemis nobilis(Roman)
英名 Chamomile German/Wild Chamomile
原産地 ヨーロッパ
特徴 ジャーマンは1年草、ローマンは多年草 草丈:30~90㎝
性質 苦味、甘味/涼、平
成分 揮発成分(アズレンなど)、フラボノイド(ルチンなど)、タンニン、コリン、クマリン
作用 消炎、鎮痙、創傷、抗菌、鎮静、発汗、駆風、抗アレルギー、鎮吐

カモミールの使用上の注意

※子宮収縮作用があるので、妊娠中は必ず容量を守り、精油は絶対使用しない。

※キク科アレルギーの人は注意。

カモミールの利用・効果

カモミールの精油(アロマオイル)

使用箇所

花 水蒸気蒸留法
カモミール・ローマン:黄色
カモミール・ジャーマン:青色(深いインクブルー)

効果

疝痛、月経痛、神経痛、抗炎症、湿疹、
アレルギー

ローション、クリームなど:かゆみを伴う湿疹、皮膚炎、傷、虫刺され

吸入剤:鼻カタル、ぜんそく、百日咳

カモミールの浸剤(ハーブティー)

使用箇所

効果

飲用:過敏性大腸症候群、食欲不振、消化不良、不眠改善、ストレスに。

湿布(ガーゼなどに浸剤を浸して幹部に当てる):冷やした浸剤や芳香蒸留水は疲れ目に

ローション、クリームなど:皮膚炎、傷、ニキビ

マウスウォッシュ:口内炎 洗眼剤:結膜炎、眼精疲労

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カモミールのチンキ剤

使用箇所

効果

飲用:過敏性大腸症候群、不眠改善、緊張緩和

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カモミールのお酒

使用箇所

効果

風邪、疲労回復、整腸、不眠、ストレス、胃痛、消化不良

 

カモミールのお酒の作り方

【材料】1ℓの瓶に(約800㎖)作る場合

  • カモミール(ドライ) 15g 生の花の場合60g
  • ウォッカまたはホワイトリカー  360㎖(1本)
  • 白ワイン  360㎖(1本)
  • 砂糖  50g(1本)

【作り方】

step
1
密閉できる瓶に材料全部入れる。

step
2
1週間以上冷暗所で保管。

step
3
濾してカモミールを取り除いて完成。

漬けっぱなしにしない

ストレート、ロックなどで。 はちみつを加え、食後や就寝前に飲むと安眠効果あり。