キャリアオイル(Carrier Oils)とは?|製造法・種類と保管方法

キャリアオイル Carrier Oils とは???

キャリアオイルとは、植物から抽出された植物油で、アロマセラピーマッサージなどに使われます。

キャリアオイルのみでもマッサージや肌のケアなどに使用できます。また、精油(エッシェンシャルオイル)を原液のまま直接肌につけて使用することができない為、精油を薄めて使用するためにも使われるオイルがキャリアオイルです。

精油の有効成分を肌に効率よく運ぶ(Carry)オイルということからキャリアオイルと呼ばれるので、キャリアオイルの使用効果は、潤滑剤としてマッサージを行いやすくします。また、すべてのキャリアオイルに軟化作用があります。

キャリアオイル(植物油)の製造法

キャリアオイルは植物の木の実から得られます。

低温圧搾法

キャリアオイルは低温圧搾によるものが最上級品とされます。 植物油本来の性質の変化を最小限に抑えるため過剰な過熱を抑える方法が低温圧搾。 低温圧搾法は2通りります

生の原料(種、木の実または仁)を液圧プレスで押しつぶし、油を搾りだす方法。

柔らかく油を多く含む種。オリーブ、セサミ、サンフラワーなど

原料を強力な力で粉砕する、排出機と呼ばれる機械を通し製造される方法。この工程は熱を生じる。

かたい種。ナッツ類、サフラワーなど。

低温圧搾法以外にも熱や薬品を使い油をとる方法もある。

浸出油

浸出油は、植物油(キャリアオイル)にハーブを漬けて、その成分を抽出させたもの。 温浸出油冷浸出油があります。

温浸出油 Infused Oils

熱を加えて浸出させる。

カレンデュラ、ローズマリー、チックウィードなど

冷浸出油 Macerated Oils

太陽光線(常温)で浸出させる。

ローズ、セントジョーンズワート、マレインなど

キャリアオイルの保管の仕方

オイルは空気中の酸素と温度、湿気により劣化するため下記の方法で保管するのが望ましい。

保管方法

  • 冷暗所で保管 
  • 遮光瓶、ステンレスの容器などに入れる。 
  • 空気に触れにくくする。必要な量を小分け瓶などで使用する。

キャリアオイル(植物油)と精油の性質

キャリアオイルは気化しないため固定油と呼ばれ、それに対し、精油は揮発性。

キャリアオイルはアルコールに溶けない。 精油はアルコールに溶ける。

 

参考文献

参考文献 『メディカルハーブ―薬用ハーブ完全図解ガイド)』ペネラピ・オディ著 英国ハーブソサエティ編/日本ヴォーグ社(1 ...

続きを見る