ニホンミツバチの蜜蝋って?
市販しているほとんどのハチミツや蜜蝋は西洋ミツバチのもので、ニホンミツバチのハチミツや蜜蝋は貴重なもの。
ニホンミツバチは性格もおとなしく、樹木の花蜜を集め、そのハチミツは古来より滋養の高い『幻の百花蜜』とも呼ばれるほど。
それなら手作り化粧品クリームもニホンミツバチの蜜蝋を使った方がいいのではないかと・・・。
蜜蝋(みつろう)って?
英名:Beeswax(びーずわっくす) ミツバチ(働きバチ)が巣を作るときに腹部の蝋分泌腺から分泌するロウ成分。
ハチの巣から加熱圧搾法や太陽熱を利用して取り出す。
ロウ成分は透明だが花粉などが混ざる為、クリーム色や黄土色になる。
みつろうの成分
ミツロウはミツバチの種類、時期によって成分の比率が異なる。 主成分:ワックスエステル(ろう)70%程
…エステル類のほとんどの化合物は、作用が穏やかで刺激性がなく、主に鎮静作用や鎮痙作用があります。…
出典:「薬用ハーブの化学」
他の成分:炭水化物、アルコール、脂肪酸など
みつろうの用途
ロウソク、養蜂、化粧品、食用など
融点が65℃前後なので、化粧品に適している。リップクリームなど。
カヌレにもミツロウが使われています♪
ニホンミツバチと西洋ミツバチの蜜蝋の違いは?
成分
一番の違いはニホンミツバチはプロポリスを作らないので、ニホンミツバチの蜜蝋はプロポリスを含まない。
ニホンミツバチの蜜蝋は西洋ミツバチの蜜蝋に比べ、酸価は低く、エステル価が高いという。
酸価(さんか、acid value, AV)とは、油脂の精製および変質の指標となる数値のひとつ。…
出典:ウィキペディア
色・香り
比べてみると、 西洋ミツバチの蜜蝋は少し尖った感じの香りで、 ニホンミツバチの蜜蝋はまったりした(ちょっとくさい⁉)香り。
二ホンミツバチは花粉をたくさん持ってくるのでその分まったりとした香りがするのかも。
しかし、同じニホンミツバチの蜜蝋でも、場所、時期の違いで色・香りが違う。 ハチミツと同じ。ハチミツも色・香りがそれぞれ違います。
↓ニホンミツバチの蜜蝋 3種類の色の違いの写真(養蜂場所:(左から)静岡・福岡・愛媛)
↓手前のビーズワックスは西洋ミツバチの蜜蝋
二ホンミツバチの蜜蝋で保湿クリームを作る
ミツロウ化粧クリームの作り方
ミツロウクリームの作り方は、セイヨウミツバチの蜜蝋でも、二ホンミツバチの蜜蝋でも作り方は同じです。
蜜蝋はピーラーなどで削ると使いやすいです。
「ミツロウクリーム」の作り方
【材料】30㎖分
- ミツロウ 5g
- 植物性オイル(キャリアオイル) 計25㎖
【作り方】
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1容器を消毒する
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2ジャム瓶(クリーム入れとして使う瓶、または耐熱容器)に材料を入れる。
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3湯煎し、竹串などでかき混ぜよく溶かす。
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4冷えて固まったら、完成。
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【使い方】
適量を取り、肌に塗る。
少し硬めのクリームなので手のひらでなじませて塗った方がいい。
ハンドクリームにも。
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セイヨウミツバチと二ホンミツバチの蜜蝋クリームの使用感の違い
化粧クリームを作って使用感を比べてみると、 ニホンミツバチの蜜蝋の方がサラッとモテッと感があり、 西洋ミツバチは極度な言い方をすればベトッと感がある。